中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

ブレイキング 7話(シーズン1ラスト)

さて、いよいよシーズン1のラスト。

 

今回のポイントは

  • ウォルターの調子に乗ってる感がすごい
  • マリーの盗み癖がやばい
  • トゥコのモンスターっぷりが凄まじい

前回、大物トゥコ相手に一発かまし、雄叫びをあげたウォルター。なんと味をしめたようで犯罪に抵抗感が薄れる。学校で清掃員の男が研究室から備品を盗んだと警察を交えて話し合いが行われている中、ウォルターは周りから見えないよう奥さんの足をいやらしい手つきで触っているという。奥さんもまんざらではなく、終わった後はパトカーの横に置いてある車の中でカーセックス。

 

私は英語の勉強のため、英語字幕と日本語字幕で2回見ているのだが、ちょっとニュアンスが違った。英語では、「なんでこんなに気持ちいいの?」というスカイラーに対して「だってこれ、違法じゃん」と答えるウォルター。つまり背徳感、悪いことをしちゃってることがより興奮させるよねって話。日本語訳だと、「どうしちゃったの、いきなりこんな。。。」に対し「逮捕されるかもな」である。なんか違うなあ。悪いことをやってることが楽しくなっちゃったってのが大事なポイント。品行方正だったウォルターが確実に破滅の道に向かっているという流れが重要なのさ。ねえ。

 

しかもその後、トゥコとの交渉においてとんでもない強さを発揮するウォルター。マジでそっちの人になってきている。。。ジェシーも驚いてたし。

 

麻痺しちゃってんのかわからんが、メス作りには高価な材料が必要で、だったら盗もうぜと2人で夜に侵入し窃盗を働く始末。マジで暴走ウォルター。イケイケですぜ。

 

話は変わって、マリー。前からこの人はちょっと病んでいるしめんどくせえ女だなと思っていたが、やらかしました。スカイラーへのプレゼント、実は窃盗品でした。盗んだものを人にあげて感謝されるとかすげえな。しかも詰問されても知らん顔。ハンク、大変だな。。。

 

そして最後。ウォルターとジェシーがトゥコとやりとり。無事に終了し、引き上げようとした時、トゥコの子分が「おいおめえら、誰とやりとりしてんのか忘れんじゃねえぞ」というセリフを吐く。トゥコ様を敬え的なことなんだが、そこでトゥコが反応。「え、そんなことこいつらが知らないわけないだろ」

「いや、まあただ言っただけです」

「え、じゃあ何それ、俺の解釈が間違ってるってわけ。俺が馬鹿だってか?」

「いや、違くて。。。」

で、ボッコボコ。さすがに焦ったウォルターが「やめようよ、リラックスだ」と。

「そうだよね、リラックスだよね。あはは」

で、ボッコボコ。ボッコボコのボッコボコ。

このときウォルターとジェシー、口がぽかんと開いています。完全に唖然としています。

「じゃ、来週な!」と去っていくトゥコとそれをただただ立ち尽くしながら眺める2人。イケイケだったウォルターは何処へやら。

 

いやあ面白い。本当にこのドラマは面白い。シーズン2も楽しみだ。ハンクとウォルターはいつ対決するのかな。

ブレイキング 第6話

いやあ、シーズン1で一番面白かった回。

 

ポイントは

  • ジェシー、ウォルターが肺がんであることを知る
  • ハンクが徐々にウォルターに近づいてきた。。。
  • トゥコの登場
  • ウォルターが坊主になり、トゥコに挑んで雄叫びをあげる

ウォルターは癌治療を始めた。その副作用で苦しむ。その姿を見たジェシーは、彼が肺がんで苦しんでいることを知る。「俺たちパートナーだろ、水くさいぞ!」なんて台詞も出た。ジェシーは口が悪いけれど、本当はいいやつ。

 

ハンク、荒野で見つけたガスマスクの住所がウォルターの学校であることを突き止め、ウォルターの研究室へやってくる。もちろんこの時点ではウォルターを疑ってはいないのだが、ウォルターとハンクが睨み合って「義兄を操作したくない。」というシーンは高まるものがあった。彼はジョークで言ったのだが、ウォルターにとってはヒヤヒヤものだったろう。いやー、面白い。将来は敵同士だね。

 

さて、凶悪なドラッグ卸売業者トゥコの登場だ。ぱっと見のボス感がすごい男だ。メス取引にきたジェシーをボッコボコにし病院送りに。怖い。

 

髪の毛がどんどん抜けてきたウォルターは、思い切って髪を全剃り。坊主姿は「悪人」である。そんなウォルター、ジェシーのお見舞いへ。一緒にいたジェシーの友人からトゥコについて細かく聴きだす。おそらくこの時、ジェシーに対してパートナー、そしてどこか息子のように感じ、それをボコボコにされたことで怒りがあったと推測される。

 

単身でトゥコの事務所へ乗り込むウォルター。メスと見せかけて、雷酸水銀を持って生き、事務所を爆破。なんと交渉に成功してしまう。自分の車に戻ったウォルターは雄叫びをあげる。で、最後に少しだけ「にやっ」とする。この笑みはどんな意味を持つのだろうか。

 

よくよく考えてみれば、彼はただの化学教師。しかもステージ3の肺がんを患っている。それがいかれた麻薬売り(タバコの火を自分の舌に当てて消していたからね。。。)に1人で接触し、脅し、交渉成立なんてとんでもない所業だ。しかしゆえに、視聴者は激アツになる。

 

ああ、やっぱり面白い。伏線の張り方回収の仕方も含めてすげえ作品。明日がシーズン1の最終回。楽しみである。

ブレイキング 第5話

 5話。今回も面白かった。

 

  • ウォルターの過去
  • ジェシーの職人っぷり
  • メス作り、再開

ウォルターの昔の研究者仲間のバースデーイベントにウォルターとスカイラーは夫婦で出席。そこに、今回の主役エリオットとその妻であるグレッチェン。なんでも特許を取ったようで、ビジネスで大成功を収めているようだ。

 

かつての旧友と話がはずむウォルター。やはり彼は相当な頭脳の持ち主だった模様。エリオットの会社の名付け親でもあるウォルターが、なぜに教育の世界、しかも大学ではなく高校の教師になったのか。まだ語られていないが、すごく関心がある。子供ができたから?まさかそれはないよね。

 

一方ジェシー。ばっちしスーツを着込み、営業の面接。ところが相手にされない。たまたま街で出くわした友人バッジャーに誘われ、再びドラッグを作ることに。やっぱり脛に傷を持った人間の居場所がないね。頑張って更生しようと思っても社会がそれを拒否すれば、そりゃ元の悪の道に戻るしかない。そっちなら生きていけるし勝手もわかるのだから。

 

キャンピングカーでメスを精製する2人。面白いことに、ウォルターからしっかりと知識を教えてもらったので、まるで先生のようにフラスコの説明を始める。バッジャーがふざけまくっている間、1人真剣に作業するジェシー。おお、かっこいい!しかも出来上がったメスが不透明でイマイチだとわかると、外に出てぶん投げる。まさに職人だ!ジェシーってこんなやつだったっけ?最終的に2人は喧嘩別れすることに。。。

 

ウォルター、エリオットから治療費の申し出を受けるも拒否。それにスカイラーが反応し、家族会議をすることに。なんとしても生きて欲しいスカイラーと、死を前にした本人が好きな道を選ぶべきだと主張するマリーとハンク。柔らかな話し合いがいつのまにか論争になりがやついたところで、ウォルター。

「恥ずかしいことに、今までの人生で自分で選択をしたことがない。そしてこれは、人生最後の選択だ。私は持って2年の命。完治は無理で、延命のみ。しかも働けなくなり、ご飯を美味しく感じなくなり、妻を抱けなくなる。下の世話もしてもらうだろう。そんな生は望んでない。治療は、受けない」

 

しかし翌朝、考え直したウォルターはスカイラーを後ろから抱きしめ、治療を受けることを宣言する。

 

さて、治療を受けると決めたらお金がいる。エリオットの申し出を蹴飛ばしたわけだ。残された道はただ一つ。ジェシーの家を訪問し一言。

「メスを作りたいか?」

 

お金稼ぎ、再開!面白い!

 

 

ブレイキング 第4話

4話のポイントは、

  • ついにウォルター、肺がんであることをカミングアウト!
  • ジェシー、実は名家の息子であることが判明!
  • ウォルターのメスの需要が増え始めてきた、ビジネス再開の匂い
  • 気に入らないやつの車を爆破、ウォルターだんだん行動が派手になってきた

 

ついにウォルター、家族に肺がんであることを告知。皆絶句。なんで喫煙しないウォルターが肺がんなのよ!と。信じられないということで、信頼できる医師に再チェック、これがまさかの4000ドル!40万以上!高い!アメリカの医療費は本当に高い!その費用を捻出できるのは、メスで稼いだお金があるからだ。

 

医師の診断を受け、高品質の治療を勧められるも、金額がとんでもない。9万ドル。1000万とかありえないでしょ!でも奥さんのスカイラーはお金ならなんとかなると。大事なのはあなたなのと。それは確かにその通りなのだが、そもそもウォルターが悪事に手を染めたのは2年ほどで自分が亡くなってしまったあと、しっかりと家族にお金を残しておきたかったからだ。1000万も医療費をかけてしまったら、せっかくの悪事の意味が消える。ウォルターはイエスとは言わない。言えない。お金の問題は綺麗事じゃなく存在している。大きな問題だ。

 

そんな中、久しぶりにジェシーが登場。しかも直接ウォルターの家へ。なんでもジェシーの友人がありったけのメスを欲しがっているそうで、ビジネス再開の知らせだった。しかしウォルターはそれを断る。まあでも、おそらく再開するだろうね。医療の面からお金が必要なのは明らかだ。きっとやる。

 

ジェシーは実は名家のお坊ちゃんだったようだ。どうやら彼の両親からは勘当されているようで、久しぶりの帰宅にも気持ちのいい対応はない。ジェシーの弟君は大変優秀な子供で、両親の期待を大きく背負っている。ジェシーよ、どうして道を踏み外したのか。両親の不和?これからきっと明らかになるであろう。

 

さて、最後にあのシーンに言及しないわけにはいかない。

 

病院の診断費用を払うために銀行に行った際、駐車スペースを無理やりぶんどってきたマナーの悪い男がいた。なんでもトレーダーのようで、こちとらお金に苦労してるにも関わらず、大きな声でお金の話をベラベラと。胸の大きな女性を「牛」と呼ぶなど、とにかく品のない、周りの人間を見下した成金。ウォルターだけではなく多くの視聴者も彼に苛立ちを覚えたに違いない。

 

そんな彼と、再びガソリンスタンドで再開するウォルター。彼が車を置いて店内へ入るとなんの躊躇もなく彼の車に近づき、ボンネットを開け、何かの機材をぶち込む。何事もなかったかのように自分の車へと歩くウォルター。その数秒後、「ドカン!」と成金の車は爆発した。少しにやけるウォルター。大いに盛り上がる視聴者!私も大いにスカッとした。

 

しかしここで気づかなくてはならない。ウォルターは確実にブレイキングバッド、つまり悪い方へと転がり落ちている。前のウォルターなら躊躇したはずだ。悪事を積み重ねたことによる慣れ、そして常に自分を偽らないといけないストレスが彼を暴走させている。

 

この過程の描き方がとにかくうまい。あー、今日も楽しかった!これで貯金は終了。明日から毎日1エピソードずつ更新です。

ブレイキング 第3話

第3話の見所は、もう間違いなく

ウォルターとクレイジー8のやりとりである。

 

監禁されたクレイジー8と、その面倒をみるウォルター。できれば殺したくないが、しかし殺さないと解放した後に家族や自分を殺しに来るかもしれない。答えが出ないウォルター。

 

ここでまた、ウォルターの優しい一面が。以前サンドイッチを渡した時、耳の部分を食べなかったのを見て、それからは耳をカットした状態で提供する。相手を思いやれる素晴らしいウォルター。それに心を動かされるクレイジー8。これはもしかして。。。

 

クレイジー8に食事を差し出す途中で発作が起き、気を失うウォルター。当然料理はめちゃくちゃ、お皿は割れた。目覚めると、急いで料理を作り直し、ついでにビールまで。そこからクレイジー8との語らいが始まる。次第に距離が縮まっていく2人。それを表しているシーンがあって、ずっと彼を警戒していたのでものは全部滑らしたり転がして渡していたウォルターが、ビールを手渡ししたのだ。

 

気のせいか、クレイジー8の表情も緩み、なんだか目がくりくりして可愛らしく見えてきた。

 

どうしようか悩むウォルターに、「あんたはこんなこと向いてないよ。今ならまだやり直せる。俺を解放してくれ。もちろん何も危害は加えない、お互いになかったことにしよう、約束する」と。そこでウォルターは、鍵を取ってくる決断をした。おおおおお!

 

ところが、だ。飲み終わったビール缶をゴミ箱に捨てたとき、先ほどの割れたお皿が目に入る。あれ、おかしい。割れたお皿の破片の数がおかしい。。。並べてみると、大きく一片が欠けている。なんで、なんでだ!

 

鍵を持って地下に降りるウォルター。穏やかな表情で彼を待つクレイジー8。しかし、ウォルターの顔は先ほどまでとは違う、曇った表情。

「怒っているのか?」とウォルター。

「はは、怒ってないよ。さあ早く俺を解放してくれ」

 

「もし俺が解放したら、その手にある破片で俺を襲うつもりだろ?」

 

その瞬間、首の鎖を引っ張るウォルター。予想通り右手に持った破片でウォルターを狙うクレイジー8。何度か足に破片が刺さるも、次第に力を失ったクレイジー8、絶命。

「許してくれ!」と何度も言いながら、ウォルター、2人目殺害。

 

ウォルターは本当に彼を信じた。解放するつもりだった。しかしクレイジー8は、あんなに優しい表情で笑顔を見せながら、腹の底では復讐心でいっぱいだったわけだ。優しいウォルターは大きく傷ついたに違いない。その傷がこれからのウォルターにどんな影響を与えるのか。

 

本当に楽しいドラマ。

 

 

ブレイキング 第2話

毎日1エピソードで、今4話まで観たので、ちょこちょこ上げていきます。

 

2話も面白かった!

 

心に残ったポイントは3つ。

  1. ウォルターの人の良さ
  2. 人間が追い詰められた時の心理
  3. 最後の破壊力マックスの映像

 

クレイジー8を地下に監禁したウォルターとジェシー。もう1人の売人エミリオはキャンピングカーの中。2人は話し合いの末、コイントスでどちらを担当するか決める。クレイジー8はウォルター、エミリオはジェシーとなった。

 

さんざん悩みながらも、いよいよ決意し地下に降りてクレイジー8を殺害しようと試みるウォルター。しかし彼が意識を取り戻し、水をくれと懇願した為に冷蔵庫へ。ここでウォルターは水の他にサンドイッチ、そしてトイレ用のバケツ、トイレットペーパー(ここはクスッとしてしまう演出あり)、洗浄用のソープを渡す。ここら辺にウォルターの人間味が見て取れる。誰だって人を殺したくはない。

 

しかし、逃したら復讐されるだろうし、他に道がない。思い悩むウォルターは、マリファナに手を出す。真面目に生きてきたウォルターが、また一つ闇に落ちていったシーン。人は追い詰められると何かにすがりたくなるのだ(なお、今現在はアメリカの一部の州でマリファナは合法)

 

また、スカイラーとウォルターがともに産婦人科で赤ん坊のチェックを受けるシーン。胎児は健康そのもので、女の子であることが明かされる。喜ぶ2人。ところが、何も知らないスカイラーが「この子が16歳になって。。。」と未来の話をした途端、ウォルターの顔が曇る。肺がんのためにあと2年ほどしか生きられず、大きくなった娘の姿を見ることができないのは自明だからだ。ここにも非常に真っ当なウォルターの人間性が見て取れる。

 

最後のシーン。エミリオを2階にあるバスタブに入れ、強力な酸で溶かすジェシー。ウォルターはプラスチック製の容器に入れろと指摘したにもかかわらずそれを無視して。

 

結果、酸がバスタブを、そして地面を溶かし、ぐちゃぐちゃになったエミリオが突然1階に落下してくる。これはたまらないシーン。酸ってすげえ!

 

さて、次はウォルターが約束を守る番だ。クレイジー8を殺せるのか、ウォルター!?

 

ブレイキングバッドシーズン1  第1話の感想

ずっと読書の記録をつけてきたわけですが、ここにきてかなり遅れてアメリカドラマ「ブレイキングバッド」にハマっています。名作とは聞いていたのですが、いや本当に面白い!中毒化してしまうので、毎日1エピソードと決めている次第。

 

で、せっかくならば感想を書いておきたいと思い、新シリーズを始めます。ちなみに実は遠い昔に一度全エピソード観ているのですが、ほぼほぼ忘れているという。。。

 

なお、ネタバレします。

 

さて、では第1話について。

 

登場人物は、主人公ウォルターホワイト、奥さんのスカイラー、そして息子のウォルタージュニア。ウォルターの職業は、高校の化学教師。奥さんは専業主婦で妊娠中、息子は足が不自由で移動に難あり。

 

前半はウォルターのさえない日常が描かれている。

 

彼は以前はノーベル賞に関わるような優秀な研究者であったようだが、今は高校の化学教員。熱心に授業をするも、そんなことは知ったことかとイチャイチャするカップル。観ててイラっとする。

 

アメリカでは日本よりも教員の地位が低いらしく、給料も安い。そのためウォルターは教員の仕事の後、洗車場でアルバイトをしている。レジ係を担当していたが、洗車係がバックれてしまったため急遽洗車をすることに。いやいや洗車をしていると、なんとその車の持ち主が前出のイチャイチャカップル!

「ねえ、聞いてよ!いま誰が私たちの車を洗浄していると思う?化学のウォルター先生よ!あはは!」と友人に電話するカップル。。。屈辱感満載。。。

 

家に帰ると、まさかのハッピーバースデー!今日はウォルターの50歳の誕生日だった。奥さん、息子、そして奥さんの妹夫婦その他多くの人々。しかし、この妹(マリー)の旦那(ハンク)が随分と自己主張強めの麻薬捜査官で、あっという間にウォルターから自分へと周りの注目を引きつけ、自分が麻薬組織を捕まえコメントしている番組を皆に見せ御満悦。主役はお前じゃないんだよ。。。

 

しかしこの番組が、ウォルターに「薬物はお金になる」という気づきを与えてしまう。

 

後日、洗車場で倒れ救急車で運ばれるウォルター。保険に入ってないから早く降ろしてくれと懇願するシーンから、お金がないことが伺える。

 

医者の診断の結果、肺がん。余命は2年。唖然とするウォルター。ここから彼が徐々に道を踏み外していくブレイキングバッドが始まる。

 

ハンクに頼んで麻薬組織を捕まえる現場に同行させてもらったウォルター。そこでかつての教え子ジェシー・ピンクマンに出会う。彼は薬物の売人をすることで生計を立てていたのだ。そこで、ウォルターは彼と組んで麻薬ビジネスをやらないかと提案し、なんとか成立。

 

ってこんな調子で書いていたら日が暮れるので、ここまで。

 

1話の時点でものすごく面白いのは、いくつもウォルターに共感できるポイントがあるからだ。

 

まだ多くを語られていないが、ウォルターは大変優秀な化学者である。ところが今は地位の低い高校教師をやって生計を立てている。ここにまず大きなストレスがあると思う。「俺の居場所はこんなところじゃない。。。」という憤りはずっとあったに違いない。やる気のない生徒に授業して日々を過ごすということは屈辱だったはず。

 

そして、癌の告知。ただでさえこれから子供が一人増えてお金がいるというのにここにきて余命2年。自分が死ぬ悲しみよりも、残された家族のことを思ったに違いない。愛する家族を路頭に迷わせるわけにはいかない。でも高校教員じゃ給料が低い。どうしよう。

 

この2つの問題を一気に解決する方法が麻薬ビジネスだった。麻薬(メタンフェタミン、通称メス)を作っているのはど素人だ。もし化学のプロフェッショナルがそれを作れば、圧倒的なものが出来上がる。しかもこれが高値で売買されるのはハンクの情報からも間違いない。

 

そんなわけで、ウォルターは恐る恐る悪の道に踏み込むのである。なんというか、簡単に彼を非難することができない。

 

1話のまとめをしておくと、いろんなハプニングが重なり、ウォルターは売人を2人殺してしまう。正当防衛とも言えるが、殺人は殺人だ。引き返せなくなってしまった善人ウォルターが、これからどうなっていくのか。

 

毎日1エピソードに抑えるのがすごく辛い。おすすめドラマ。

 

とりあえず1話はこんな感じで。酷い文章だけれど、備忘録として。