中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

アメリカ行きたい

9冊目。
「教科書に載っていないUSA語録」

教科書に載ってないUSA語録 (文春文庫)
 


8冊目に引き続き、町山智浩さんの本。週刊文春に連載していた「言霊USA」を集めたもの。毎回新しい言葉、流行っている言葉、馬鹿げた言葉を取り上げ、紹介していく短めのコラム。400ページ以上あってなかなかに分厚い。一気に読むというよりも、トイレなどにおいて毎日少しずつ読んでいくスタイルがいいと思う。

 

町山さんの知識量には圧倒される。こんな膨大な量を覚え、書き記すことができるのはすごいことだな。それでいて文体も柔らかく読みやすい。笑えるところもたくさん。良い。

 

今回一番面白かったところは、町山さんが主夫をやっているということだった。34歳の頃、出版社を退職し渡米。奥さんは大学院で学んだあとに、IT企業に就職。そこで著者は、午前中に原稿を書き上げ、あとは娘の面倒を見、家事をこなして生活をする。料理もするとは意外!アメリカの夫婦間で奥さんの方が収入が多いケースが約4割ほどであるらしい。女性も高学歴化し、稼げる人が増えているそうだ。別に男が稼がなくちゃいけないなんてルールもないし、いろんな形があっていいのだからこういう事実は個人的には嬉しい。多様な方が生きやすい。

 

他にも、アメリカの教育には優秀な人間がどんどん上の学年に行ける「スキップ」という制度があったり、年金は投資信託だったり、カリフォルニア州では州に認可されたマリファナ販売店があって、個人的な使用と所持は問題なしだったり、シュガーダディシュガーベイブ(お金持ちパパと経済的な支援を必要とする女の子)が急増していたり(2008年の金融崩壊、10パーセント前後の失業率、そして大学財政難による学費の高騰化などが原因)などなど、アメリカの今(と言っても2012年出版なのでちょっと前だけど)が面白く学べた。

 

ああ、ますますアメリカに行きたくなった!

 

なお、これで9冊目なので1月のノルマは終了!意志の弱い私、よくできました!