23冊目
23冊目。
むだ死にしない技術(2016)
前回に引き続き、堀江さんの本。テーマは「予防医療」だ。
ページ数は150ほどで薄い1冊。中身もシンプル。「胃がんは99パーセントがピロリ菌による感染症が原因。ちゃんと検診を受けてピロリ菌を殺菌すれば防げるのにそれをしないで年間5万人がなくなってるのはどうなのよ!」というように、ちょっとの手間で予防できるものがあるのだから、みんなどんどん検診を受けようよと。
でも、そうはいってもさ、めんどくさいじゃん。。。
そこで各国の政策を紹介している。例えば、アメリカには国民皆保険がないので、保険は民間企業が行なっている。彼らは当然ビジネスでできることならお金を支払いたくないので、「2年間に1度検診を受けてくれたら保険料を値下げしますよ」というキャンペーンを行い、成果を上げている。また、デンタルケア先進国のスウェーデンやフィンランドでは3ヶ月に1回、オランダでは半年に1回、全国民が無料で歯石除去を受けることができる。そのかわり、それを怠って虫歯になった場合は全額自己負担になる。面白い!
堀江さんは、健康保険組合を民営化すべきだと主張している。民間事業になれば、市場の原理が働くからだ。確かにそれはあるかもしれない。
基本的に人間は怠惰です。それを前提にシステムを組むべきで、主に飴と鞭を使うことになる。で、出来ることなら飴で動かした方がハッピー。上のアメリカの例では、保険会社はビジネスとしてやっているわけだけれど、利用者は保険料が減るのでメリットがあるし、国全体としてみてもガンになる人が減るのだからオッケー。こういうシステムってすごく賢いと思う。
何年か前に、ドワンゴの川上量生さんが、非常に面白い企画を実施した。女子マネ弁当。
これすげえなあと思って。女性に会えるという飴と、ある程度のクオリティのお弁当がタダでもらえるという飴。実際にこの企画で、午前中出社が10倍増えたというんだから素晴らしい。
日本は今人手不足で、人材確保が難しい。その中で罰が中心だったり、根性主義のシステムだとみんな来てくれないし、来てもすぐにやめてしまう。こうやってハッピーに人を動かす知恵ってのはこれからの時代すごく大事だと思う。
話がずれてしまった。
とにかく、検診には行こう。そっちの方が大病になるリスクを下げられるし、QOLも上がる。最終的にはお金の節約にもなるよと。
まずは私、歯医者に行きたい。虫歯には縁がないが、何でも日本人の8割は歯周病で、自然治癒はなく、ほっておくと糖尿病や心疾患などの重い病気に発展することもあるそうだ。怖すぎる。半年に1回は行くべきらしい。
よし、最初は美人歯科衛生士を探すことから始めよう!怠け者には飴を!