中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

27冊目

サクサクいきましょう、27冊目。

ADHDの友だち(2017)

 多少の自覚症状があったので、手に取った。

 

すごくわかりやすく書かれている。いろんなケースを紹介し、その時のADHD生徒の気持ち、やりがちだけど良くない対応、オススメの対応が書かれているので、実践度が高い。

 

私が該当したのは、

  1. 身だしなみに無頓着
  2. 整理整頓が苦手
  3. やるべきことを後回しにする
  4. 興味のないことは疎かになる
  5. 物事に集中して取り組めない 

対策としては、とにかく具体的にすることと、興味関心をうまく使っていくことのようだ。身だしなみに関してはチェックリストを作り、整理整頓は決まったお片づけタイムを作ったり、作業を終了したら一つの箱にとりあえず放っておくとか。やるべきことはしっかりと明確にし、時間を決めてやる。ちゃんとできたら褒める(自分一人でやるから、自分へのご褒美とか)。

 

まあとりあえず、病院に通うほどでは全くない。あくまで「ADHD傾向」があるくらいにしか思っていない。それならそれでより自分にあった勉強法なり生活術なりを身につけちゃった方が得だよね、ってことで。勉強になりました。

 

私が発達障害という言葉に出会ったのは10年ほど前で、その時はかなりの驚きを覚えた。相手の表情が読み取れないので言葉だけの意味を受け取ってトラブルに発展してしまったり、相手の感情がわからないのでひどい言葉を悪気なく発してしまったり。なんだか世の中の重要な秘密を知ってしまったような気がした。そういうタイプの人、何人か学校にいたし。

 

当時は割とレアな情報だった気がするのだけれど、今ではネットで「アスペ」とか略語が使われているし(既に古いのかな)、本屋に行けば「大人の発達障害」なんて本がたくさんある。変な話だけれど、発達障害ブームと言っていい。知名度がぐんと上がっている。

 

みんなそれぞれ違うわけだし、特徴をうまく使って気持ちよく生存できたらいいですね。とりあえず私はお片づけタイムを設定することにします。