中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

29冊目

29冊目。

定年後の楽園の見つけ方(2017)

定年後の楽園の見つけ方 ―海外移住成功のヒント (新潮新書)

定年後の楽園の見つけ方 ―海外移住成功のヒント (新潮新書)

 

まだ20代だけれど、関心がありますな、老後の話。

 

内容は、著者が海外で出会った日本人たちとのやりとりを通じて、海外で暮らすとはどういうことか、何が必要かが記されている。

 

この手の本は、21冊目にも読んだけれど、それよりも生々しい本だと思った。というのも、しょっぱな紹介されているフィリピン在住の日本人男性が、60代後半で10代の現地人女性と結婚しているから。しかも子供あり。えー!まあちゃんと奥さんとは離婚しているし、悪いことではない。でも、いきなりこうくるか!って感じだ。こういうケースって日本ではなかなか見られないので新鮮。

 

ちょっと思ったことは、楽園ってなんだということ。マレーシアのロングステイの本を読んだときは紹介されている日本人が皆夫婦だったので、ゆったり趣味を楽しめるぞとか、ご飯が安くて美味しいぞとか、気候がいいので健康になりましたなど、いわばすごくお利口さんでわかりやすい幸福が提示されていた。ところがこの本でしょっぱな出てくるのは「性」です。フィリピンを始めとしたアジアでは、中年男性でも若い女性と付き合うことができる。たくさん遊べる、青春を取り戻せる!でもこれって、性欲のある男性の幸福であって、じゃあ女性が逆をやるかというと少ないでしょう。このエピソードは私を含めた男性には響くけれど、女性にはなんでもない話。

 

やっぱり、安さが一番だと思う。だってもしマレーシアにしてもフィリピンにしても、日本より物価が高かったらいくら環境が良かろうが女性と遊べようが、楽園とは言わないはず。安い!なのに結構快適だぞ、女の子もいるぞ、環境もいいし、日本より息苦しくないぞ。こりゃ楽園だぜという感じ。

 

さて、じゃあ今20代の私が60を過ぎたとき、果たして経済はどうなっているのだろう。日本は少子高齢化が進み、年金ももらえないとかなんとか。そんな中で果たしてアジアが楽園として機能しているかはわかりません。

 

アジアが楽園なのは、今だけなのかも?

 

最後に、海外生活で重要なことを著者は「3K」であると主張している。健康、金、かみさん。どれも当たり前なことだが、だからこそ重要ですよと。確かに!肝に銘じます!