中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

33冊目

読書熱。

 

33冊目。
「仕組み」思考術(2009)

「仕組み」思考術

「仕組み」思考術

 

 前回の著書である泉さんの本。

 

「仕組み」って素晴らしいよね。人間っていちいち意識すると疲れちゃうから、すぐに省略したがる。生活の8割は無意識だ。つまり、仕組みで動いているわけだ。新しい仕事が疲れてしまうのは、意識しないといけない量がたくさんあるから。

 

なので、なんでも仕組みにしてしまうというのはすごく正しい。私も日々の生活はルーティンの部分が多いし、それによって心の安定やエネルギーを確保している。アップルのスティーブ・ジョブズフェイスブックマーク・ザッカーバーグがいつも同じ服装をしているのは有名な話。どうでもいいことはオートメーションで行こう。

 

思考の仕組みとして、なんでも「〇〇のせいにしない」ということが書かれていた。その瞬間に成長が止まるからだ。部下が話を聞かないのは部下が悪い!終わり。そうじゃなくて、自分が相手にとって魅力がないんだなと落ち込んでみたり、もっとわかりやすく伝えようと考えるべきだと。これはその通りだと思うが、感情が邪魔をするよね。その感情を脇にどかして、どちらが自分にとって本当に得かを考えて行動できる人は頭がいい。取り入れたい要素。

 

継続性のあることをやるべきだというのも面白かった。例えば、アイティー系の知識って時代の流れが速すぎるのですぐに陳腐化する。日々お勉強をしないといけない。大変。一方、自動車の運転技術や英語、タッチタイピングなどは一度ものにしてしまえば一生もの。言われてみればそうだな。そういう視点で物事を考えたことがなかった。合理的だ。

 

前回のお金の本でも主張していたけれど、とにかく勉強しろという主張も今の私には響いた。それって後で返ってくるし、そもそも勉強しないで株式云々に手を出すのはただのギャンブルです。うむ、確かに。ちなみに、ビジネスをする上で大事な流行のチェック法が、藤野英人さんと重なっていたことは印象的だった。みんな意識して街歩きしているんだな。

 

本を読むことの良さとして、相場がわかるというのがある。普段の生活圏にハイスペックな人たちがいればいいのだが、私みたいに文化資本がそうでもない環境で生活していると、なかなかそういう人たちが何を考えてどう動いてるのかがわからない。本を読む、それもいろんな著者の本を読むことで、だいたいの相場がわかってきて取り入れやすくなる。読書って著者との対話ともいうし、いつでもどこでもぱたっと本を開けばよい影響を受けられるのだから素敵ですね。

 

次はなんだ!