41冊目
41冊目。
年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち(2013)
年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち (中経の文庫)
- 作者: 伊藤邦生
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/05/13
- メディア: 文庫
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今まで読んだお金の本とはちょっと違う。
お金ってある意味ですごく簡単。だって、収入と支出の算数だから。以上。
じゃあタイトルの言葉はどういう意味かというと、収入が1000万あっても、支出が1000万あったら当然何も残らないよねというごく当たり前の話。一度も大金を手にしたことがない私に取ってはよくわからないのだけれど、人はお金を持つとそれに合わせて生活レベルも上げていくらしい。外食を増やしたり、夜の街に消えたり、外車を所有したり、マイホームを購入したり。さらに子供の教育費に年に一度の家族旅行。。。で、あれれ、お金がないぞ。こういうことが結構起こるらしいのだ。
一方、年収が低くても、普段から節約を心がけ貯金をしていれば豊かになれる道が開かれていく。算数上手。
この本でもお金持ちになる方法はシンプルだ。「給料以外の所得を手にいれる」これに尽きる。もうこれしかないのだ。株やら不動産やらで不労所得を得ることができるから時間が生まれ、お金が得られる。お金持ちは基本的に自分以外のものを働かせてお金を手に入れる。
面白かったのが、この本の投資の勧め。今まで読んだ本は、「負けない投資」を勧めていた。個人向け国債やら、インデックスファンドやら。これらは大きな利益は生まないけれど、リスクが少なく手堅い手段。プロだって本当のところわからない世界なんだから、安心に資産運用できる方がいいと。
ところがこの本は、分散投資を勧めない。それじゃ儲からないからだ。また、とりあえずお勉強のために投資をするという態度も認めない。しっかり勉強して「優位性」を獲得した上でやらないとボコボコになると説く。優位性というのは、自分が他のライバルに比べて優位に立ててるかどうかで、個人投資家がプロに勝つのはまず難しい。しかし一つのジャンルや会社にこだわって勉強すれば、優位性を持てる可能性があるのでしっかり学べと。あちこち目移りするなと。
で、著者は株式より不動産を勧めている。なぜなら株式よりも参入障壁が高く、それでいて素人が多いマーケットだから。なるほど、不動産か。
海外に行った時、不動産経営をしている人間に会ったことがある。彼女は1年のうちほとんどの時間を海外で過ごしていた。働く必要がないのは、不動産からの不労所得があるからだ。いいなあ、すげえなあと思ったものだ。
給料で上に行くのは難しい。できたとしても、その分大量の時間と労力を割いた上での報酬。だからこそ、資産を育てよう
毎日こういう本を読んでいるからだいぶ考えが変わってきた。面白い。