中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

46冊目

46冊目。

13の未来地図(2018)

13の未来地図 フレームなき時代の羅針盤

13の未来地図 フレームなき時代の羅針盤

 

 最速で身につく世界史を読んでファンになった、角田陽一郎さんの最新刊。

 

やたらに最近AIが仕事を奪うとか、シンギュラリティだとか言われている。

「AIは黒船以上の脅威だ。AIに取って代わられてしまう!」という恐怖があるんだろう。故に書店に行けば多くの未来予想本。例えば、ホリエモンと落合さんの本とか。

 

で、そんな中この本は割と未来を楽観しているタイプのものになる。

 

正直に書くと、思ったよりはワクワクしなかった。ただ、これからはみんながタレントになる時代だとか、大量生産大量告知大量消費の時代は終わり、適量生産適量告知適量消費になるだろうというあたりはなるほどと思ったし、組織がバンド化するという考えが面白い!と思った。

 

スターになれる人は少ないが、しかし案外スターというのは自分に自信がなかったりする。そこを励ましたりそのひとの才能を信じてあげる周りの存在にも価値があると。サンボマスターの山口さんは作詞作曲を担当しているが、では一人で活動できるかというと全くそんなことはなく、彼が不安を抱えながら作った作品をメンバーが褒めてくれるから世に出せるというのだ。そういう「セカンドリエーター」になる道もある。

 

まあざっくりいって、すごく多様な社会が未来なんだと思う。専業で生きていく人は減っていき、みんな何かしらの副業を持つ。学校に行かなくたってネットで勉強できるし、やりたいけど食っていけない仕事は兼業することで乗り越えられる。人口減少が止まらない日本、移民も入ってくるんだろう。こういう傾向は私みたいなフラフラタイプにとっていいことのような気がする。