中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

63冊目

海外にいると読書が弾みます。

 

63冊目。

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

 

 ようやく読めた。

 

お笑い芸人キングコングの西野さんの本。

 

赤い表紙ですごく目立つし、いろんな人から面白いぞと聞かされていた本書。いやあ本当に面白かった。発見が多すぎて読むのにだいぶ手間取った。

  

西野さんのイメージ、「浪速の大商人」。商売が上手。彼のやり方はすごく新しいし、一見常識を無視した絵本無料公開も、説明を聞くと納得できるし、実際に成果をあげているのだから彼の勝ちだよ。

 

とにかく彼は人間をよく知っている。痺れたのが「人間は確認作業でしか動かない」というもの。それはあるよねえ。私はよく旅に行くけれど、全く事前情報のない場所に行ったりとかはしない。フィリピンならフィリプンで事前に本を読んで、どんな宗教と文化があってという情報を入れて、その上でどんなものかを見に行く。現地の人に会って、読んだ本の内容を確認したりもする。それが楽しいし、そこに時間とお金を使っている。

 

絵本無料公開の裏には、世の中のお母さんが絵本を探すコストの高さがある。やはり子供に読み聞かせるものなので、しっかり内容を吟味して選びたいのがママの本音。ところがママは忙しい。絵本吟味に使える時間もお金もない。だからどうしても自分が子供の頃に読んだ名作を使う。だから絵本業界はずっと同じものが売れていると。だったら、無料で簡単にネットでチェックしてもらおうと。するとママたちは通勤や隙間時間にスマホで内容を知ることができる。面白ければ、お金を出して読み聞かせをする(無料版だと読み聞かせに適していない。スマホの画面は小さいし、横めくりもできないから)。ネタバレは大事。

 

彼の熱心なファンではないので情報を細かく追っているわけではないのだけれど、レターポットというサービスをやっていたり、ちょっと前はハレノヒトラブルで成人式に気持ちよく参加できなかった人のために会を開いたりと話題に事欠かない人。時代を追いたい人は要チェックなのではないでしょうか。

 

私は彼に興味を持ちました。頭がいい。