中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

新聞読んでみようかな

 4冊目。

池上彰と学ぶ メディアのめ」

池上彰と学ぶ メディアのめ

池上彰と学ぶ メディアのめ

 

 

小学生向けに放送されているNHKテレビが本になったもの。いわゆる情報の教科書みたいな内容。

 

あらゆるものは編集されている。新聞は各社それぞれ特徴があるし、テレビのニュースも取捨選択されている。写真もアングルによって与えるイメージが異なり、グラフもいろんな見方がある。イメージが先行してしまい、実体が認識されないこともある。どのメディアにも、意図があって、作り手の意思がある。たまにそれは悪用されたりもする。だから賢いメディアリテラシーを身につけましょう。

 

昭和30年代を描いた映画「オールウェイズ三丁目の夕日」は懐かしの昭和、優しい雰囲気の世界が描かれているけれど、実は今よりも殺人事件の件数が多かった。これは私の感覚からして意外だった。今はどんどん減っていってるらしい。イメージが先行して実態を捉えられていない良い例。

 

今更な話ではあるけれど、ネットがなぜ無料で使えるかが学べたのは良かった。ヤフーなどで検索をかけると画面に広告が表示される。これは検索キーワードに沿ったものになっており、普通のテレビCMに比べ利用者のニーズに合ったものが多い。また、ユーザーの検索履歴等も反映されるので、広告効果が高い。当然企業は広告を出したがる。そこで得た利益を使ってネット側はさらにサービスを充実させる。すると、利用者もさらに増えていく。そんなシステムがある。あー、だからヤフーやグーグルは強いのですね。

 

驚いたことは、池上さん、10紙も新聞を読んでいるらしい。おいおい、私は1紙も読んでないよ、どんだけ読むんだよ。なんでも1紙4、5分でいいらしい。全部読みきるのではなく、あくまで自分が気になるニュースをピックアップ。情報源として使うと。

 

新聞が読みたくなってきた。良い本でした。