中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

アメリカという国

8冊目。
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」

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アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (文春文庫)

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (文春文庫)

 

 

子どもの頃、外国=アメリカというイメージだった。体が大きくて、なんだか日本人よりも優秀そうな雰囲気。実際GDPは世界第一位だし、ハリウッド映画もグーグルもフェイスブックもアップルもアマゾンもツイッターもインスタグラムも、全部アメリカ。なんですごいんだろう!さすがアメリカ!

 

ところが、そのイメージはこの本を読んで片っ端から崩された。

 

  • アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない。
  • キリスト教原理主義者(聖書の内容を一字一句信じている敬虔な信者)は進化論を否定し、徹底した同性愛反対、中絶反対(中絶は殺人!)を唱える。過去には中絶医を射殺したり、医院を爆破したりもしている。彼らは8000万人ほどで、主に南部のバイブルベルトで生活している。中には、学校に子供を通わせると進化論を学んでしまうために自宅学習させているところもある。
  • 先進国で唯一国民保険がない国。保険は民間のものしかなく、高価であるため貧困層は病院に行くことができず、死んでいく。
  • アメリカでは、「メリークリスマス」ではなく「ハッピーホリデーズ」と言う。他の宗教を信じる人々が多いからだ。
  • アメリカの一流大学に通う外国人が増えてきており、アメリカ人は減少傾向にある。貧しかったり、学力がなかったり。

 

なんというか、本当に多様だなと思った。たくさんの宗教があって、性があって、それぞれが主張し、非難している。争いも多い。日本人が訪れる場所は東海岸か西海岸。それはアメリカのほんの一部だということがわかった。

 

やっぱり日本て平和だよね、そして国民性がおとなしいよね。自動販売機が外にたくさん置いてある国は日本くらいだとどこかの本で読んだのだけれど、納得だ。海外に置くと、壊されるらしい。だからあったとしても屋内限定だったりする。日本人からすると壊すなんて考えられないけれど、でもそういうことらしい。

 

世界一位のアメリカは、大変興味深い国でした。是非とも行ってみたい。

 

ちなみに、この本は2008年出版。情報は古いです。でも面白い。