中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

17冊目

札幌の話は置いといて、17冊目。

一億総ツッコミ時代(2012)

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)

 

芸人のマキタスポーツさんの本。タイトルが非常に魅力的で、一度読んでみたかった。

 

みんなツッコミ志向で人の粗探しばかりしている。それを恐れて誰もボケない。そんな社会は息苦しいよ!ツッコミ過多な世界なんだから、もっとボケようよ!っていう本。人の目を気にせず夢中になって生きていこうぜと。

 

個人的に面白かったのは、ベタを見直すというアイデアだった。春は桜、夏はプールに花火、秋は紅葉を楽しみ、冬は雪にクリスマス、正月は餅つきをしよう。「そんなのありふれているし、当たり前すぎてつまらねえ!」いやいや、むしろ今はベタな方が面白い。ベタなものはやはり力を持っているものだ。真っ赤なスポーツカー、どうよ、イケてるでしょやっぱり。下手に気をてらっているよりもど真ん中。批判を恐れずど真ん中。それが面白いんだぜ。

 

私は「ベタ」が苦手。でも言われてみれば、確かに逆にベタベタを目指して生きて行くのも面白いかもしれない。バレンタインデーでチョコをもらえないことに本気で落ち込んでみよう。「へ、何がバレンタインデーだよ、こんなのチョコレート会社の策略だろくだらねえ!」じゃなくて、「はー、今年ももらえなかったな。泣ける。。。」で行こう!