中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

48冊目

48冊目。

ナリワイをつくる(2012)

ナリワイをつくる: 人生を盗まれない働き方 (ちくま文庫)

ナリワイをつくる: 人生を盗まれない働き方 (ちくま文庫)

 

 遠い昔に読んだ本を再読。

 

文庫は2017年だけれど、元の出版は2012年。6年前の本。しかし内容はむしろ今の方がしっくりくるものになっている。

 

前回読んだのは、時代の最先端にいるホリエモンと落合陽一だった。彼らが主張していたのは、専業の危険性であった。これからはブルーカラーだけじゃない、ホワイトカラーの仕事もAIに代替されていく。その時代において、専業スタイルは容易に代替される危険性がある。だからこそ、ホリエモンは3つ肩書きを持てと言い、落合は仕事になる趣味を3つ持てと言う。これからは複雑性が大事である。

 

さて、一方、伊藤さんがこの本で主張しているのは、「会社で健康と時間を差し出し、対価としてお金をもらうスタイルはあまりよろしくない。会社が潰れたら終わりだし、何よりストレスがかかる。仕事で生まれたストレスを、仕事で稼いだお金で解消するシステムはおかしい。もっと自分の頭と体を使って、やればやるほど向上していく仕事をしよう。健康を害さない働き方をしよう。食えない仕事だって複数持てば大丈夫。これからは3つナリワイを持っていると面白い!だいたい江戸時代はみんな副業で生活していた。百姓という言葉は、百の仕事を持つという意味である。要は慣れ。やってみよう!」である。

 

大正時代、仕事の数は約35000。ところが現代は、2000とちょっと。なぜそこまで減少したか。戦後、会社で働くというシステムが一般化し、株式会社日本が誕生したからだ。

 

江戸時代、人々はいくつもの職業を持っているのが当たり前で、それが戦後、みんなが就職という形で生活するようになった。ところが、これからは再び複数の仕事をする時代へと向かっていくと。この流れは面白い。

 

だから、詰まるところやはり、興味を持ったことをどんどんやっていくのが良いみたいだ。ネットも発達しているし、海外に行く飛行機も安くなっているし、モチベーションがある人には良い時代、逆にそれがない人には厳しい時代。

 

自分を解放してどんどん動きましょう!