中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

ブレイキング 第3話

第3話の見所は、もう間違いなく

ウォルターとクレイジー8のやりとりである。

 

監禁されたクレイジー8と、その面倒をみるウォルター。できれば殺したくないが、しかし殺さないと解放した後に家族や自分を殺しに来るかもしれない。答えが出ないウォルター。

 

ここでまた、ウォルターの優しい一面が。以前サンドイッチを渡した時、耳の部分を食べなかったのを見て、それからは耳をカットした状態で提供する。相手を思いやれる素晴らしいウォルター。それに心を動かされるクレイジー8。これはもしかして。。。

 

クレイジー8に食事を差し出す途中で発作が起き、気を失うウォルター。当然料理はめちゃくちゃ、お皿は割れた。目覚めると、急いで料理を作り直し、ついでにビールまで。そこからクレイジー8との語らいが始まる。次第に距離が縮まっていく2人。それを表しているシーンがあって、ずっと彼を警戒していたのでものは全部滑らしたり転がして渡していたウォルターが、ビールを手渡ししたのだ。

 

気のせいか、クレイジー8の表情も緩み、なんだか目がくりくりして可愛らしく見えてきた。

 

どうしようか悩むウォルターに、「あんたはこんなこと向いてないよ。今ならまだやり直せる。俺を解放してくれ。もちろん何も危害は加えない、お互いになかったことにしよう、約束する」と。そこでウォルターは、鍵を取ってくる決断をした。おおおおお!

 

ところが、だ。飲み終わったビール缶をゴミ箱に捨てたとき、先ほどの割れたお皿が目に入る。あれ、おかしい。割れたお皿の破片の数がおかしい。。。並べてみると、大きく一片が欠けている。なんで、なんでだ!

 

鍵を持って地下に降りるウォルター。穏やかな表情で彼を待つクレイジー8。しかし、ウォルターの顔は先ほどまでとは違う、曇った表情。

「怒っているのか?」とウォルター。

「はは、怒ってないよ。さあ早く俺を解放してくれ」

 

「もし俺が解放したら、その手にある破片で俺を襲うつもりだろ?」

 

その瞬間、首の鎖を引っ張るウォルター。予想通り右手に持った破片でウォルターを狙うクレイジー8。何度か足に破片が刺さるも、次第に力を失ったクレイジー8、絶命。

「許してくれ!」と何度も言いながら、ウォルター、2人目殺害。

 

ウォルターは本当に彼を信じた。解放するつもりだった。しかしクレイジー8は、あんなに優しい表情で笑顔を見せながら、腹の底では復讐心でいっぱいだったわけだ。優しいウォルターは大きく傷ついたに違いない。その傷がこれからのウォルターにどんな影響を与えるのか。

 

本当に楽しいドラマ。