52冊目
52冊目。
発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術(2018)
これは名著です。
大学生の頃に発達障害の診断を受け、そこから就職したり起業したりして生きてきた32歳の著者。彼自身の経験から書かれた様々なハックが載っている本。
まず、文体が魅力的。何度も笑ったし、そしてわかりやすかった。さらに、序盤は随分とユーモアに溢れたちょっとおふざけ系の人かもと思ったが、後半はかなり真剣に同士に対してのメッセージが書かれている。つまり、逃げたり休むのは甘えじゃないってことを。
私は病院から診断を受けたことはない。しかし、周りからADHDと冗談まじりに言われることはある。電車に上着や傘、お土産で買った東京バナナを忘れるし、スピードを求めるし、物がたくさんある空間では脳が機能せず検索能力が消え去る。
そんな私にとって、ここに書かれているハックは「痒いところに手が届く」ものだった。
意識する3原則
- ぶっこみ
- 一覧性
- 一手アクセス
これはもうほんとそうなんですよ。マジで。これを見たとき、震えましたね。自分でもうまく言語化できてない自分自身を快適に動かすコツを借金玉さんは言い当てた。素晴らしいの一言。
あと、「茶番センサー」っていう言葉もいい。あれは私、強く持っている。世界は茶番だ!という言葉は痺れた。ほんとその通りだもの。こんなの意味ねえよ、やってられるか、そんなんばかりだ。でもそこをこなすことが生存確率を高めるコツなんだと。
借金玉さんと会う機会があったら、すごく話が弾むと思う。52冊目、最高の本に出会った。あと48冊でこれを超える本に出会えるだろうか。。。
生きづらいと思っている人にオススメ。自分の使い方を知ると、人生は確実にラクになる。もちろん発達障害じゃない人にも役立つことはたくさんあると思うので。売れろ!(すでに売れている)