中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

ローサは密告された

ローサは密告されたを見た。

 以前映画館で見て、今日DVDで再度。

 

最初この映画を見たとき、私は圧倒された。あまりにも希望がなく、息苦しさ満載だったからだ。どんどんと息が吸えなくなる感じ。それが最後、ローサの涙とともに解放される。そうだよな、泣くよそら。

 

ストーリーはシンプルだ。あるマニラの貧しい家族。生活のためにドラッグを販売しており、それを身内に密告され、いきなり警察がやってきて連行される。刑務所に入りたくなければ金をよこせと警察に脅され、子供達が奔走して保釈金を稼ぐという一夜の物語。

 

2回目を見て、やっぱり息苦しかった。ブレイクスルー!!!!って叫びたくなる。どこに行っても行き止まり感がやばい。貧しい連鎖はとんでもない閉塞感だ。この映画を見ると、しっかり仕事して稼がなくては!という強い気持ちになる。

 

数冊フィリピンの本を読んで、大体の事情が学んだ。この映画を見てしまうと、フィリピンパブ嬢のことがすごく納得できる。そら外貨を稼いで帰国してきたらたかられるわ。だってどこにも行き場がない日常なんだもの。そこに大きな希望がどんと。

 

生きるってことは綺麗事じゃないよね。嘘ついても、頭下げても、体売っても、生きていく。うまく言葉にできないけれど、エネルギーが内に湧いている。

 

さあ、フィリピンに行く日も近くなってきた。インジョイしてこよう。