中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

2017終わり

はい、今年ももう終わります。

 

振り返ると、お金に困った1年だった。職場がいきなり無くなったり、予想外の出費があったり。お金がなくなってくると、日々の生活がとても重苦しくなる。思考も制限されてしまう。精神衛生上良くない。お金は大切だ。わざわざいうまでもなく、大切。身に沁みました。

 

同時に、世界が広がった1年でもあった。ある機会に出会ったアメリカ人とのコミュニケーションを通じて、なんとか英語でのやりとりができることが発覚。そこから自信をつけた私は東南アジアを周り、現地の人とも交流ができた。

 

タイにはたくさんのレディーボーイがいて、堂々と生活をしていた。コンビニの店員、美容師、そして夜の街。。。日本で苦しむLGBTの人たちは、一度タイに行ってみるといいと思う。性のオープンさ、タイランドはすごいです。また、私が行った時にはソンクランという水かけ祭りが行われていたのだけど、これ最高。みんな水鉄砲を持って、とにかく撃ち合う。警察にやっちゃうとまずいらしいんだけど、あとは基本的にオッケー。トゥクトゥクに乗って移動している観光客は路上から狙い撃ちでビショビショ。小道に入れば頭の上からバケツをひっくり返される。もうカオスです。みなさんスマホジップロックに入れています。そうしないと壊れるし、壊れても誰も責任を取ってくれません。自己責任。こんな祭りがタイ全土で3日間ほど行われる。すごくないか。日本ではまずできないよ。

 

ラオス。世界一周をした友人に勧められた国。行ってみたら、特に何もなかった。それがいいんだと言われたけれど、特にピンとこなかった。ところが先日会って話を聞いてみると、私が訪れた時点ですでに経済発展はだいぶ始まっていたそうで。確かに、商店街で暇そうにしている人たちは皆スマホをいじっていた。どんどん中国人が入ってきてラオスの文化は変わってしまったそうだ。行くのが遅すぎたか。

 

ベトナム。首都ハノイホーチミンに行きましたが、バイクの量やばすぎです。もうバイクの海。そこにレンタサイクル(バイク乗れない)で突入した時のアドベンチャーっぷりはやばかった。まあみなさん大混雑しているのでスピードは遅いんだけど。grabというアプリを使ってバイクタクシーでの移動が主で、それも楽しかった。ちなみに、今鉄道だかなんだかを建設中で、それが完成したらバイクだらけの風景は見れなくなるみたいです。今行くべし。あ、ベトナムの女性は細くて綺麗です。お米の麺、フォーもうまいし、サンドイッチ、バインミーもうまい、それに安い。ああ、また行きたいなベトナム

 

カンボジア。国民の平均年齢が25歳とか。というのも、ポルポト政権の時代に大量虐殺が行われたため。首都プノンペンにあるキリングフィールドは、人によっては気分が悪くなるでしょう。有名なアンコールワットがあるシェムリアップですが、個人的にはそれよりもタイランドとの国境にあるプレアヴィヒアという天空遺跡が素晴らしかった。

 

秋には、中国に行きました。マカオ、香港、そして上海。

 

マカオは東京の品川区ほどしかない、ちっこい国。まあ正確にいうとマカオと香港は中国の一部で、特別行政区というのですが、独自のパスポート、通貨、政治体制ということでまあ国に近いです。んで、マカオといえば、カジノ。今やラスベガスを超えて世界一とのこと。せっかくなので乗り込みました。いやあ、生まれて初めてのカジノは凄まじく雰囲気があって、歩き回るだけで楽しかったです(結局1円も使っていない)。人口も70万人ほどしかいない小規模なところですが、親日家と出会えたこともあって、すごく好きですね。

 

香港。香港も東京都の半分くらいしかないです。小さい。しかし侮るなかれ、ここはあの有名な世界的大スター、ジャッキーチェンが誕生した国である。そんなジャッキーその他有名人の手形があるロードがあるのですが、私が行った時には工事中で見れませんでした。泣ける。重慶大厦という知る人ぞ知る安宿には、大量のインド人。馴れ馴れしく話しかけてくるスタイル、懐かしいストレス。インドでは日本語で話しかけてくるやつはろくなものがいない、なぜならみんな下心を持っているからだ。一回騙されたし。夜景は綺麗でしたが、そんなにパンチはなかったかなと。マナーもなんだかイマイチでしたが、ご飯は美味しかったです。

 

そして上海。私は死ぬまで中国にはいかないと思っていたくらいに中国人が苦手だった。働いているバイト先に来る中国人、旅先で会う中国人、ほんとにマナーが悪すぎてぶん殴りたくなること山の如し。そんな私がなぜ上海に向かったかというと、安くチケットが取れたこともそうだけど、池上彰さんいはく、「中国人のマナーが悪いとみんな言うが、それは別に彼らに限ったわけじゃなくて貧しかった国が急に経済発展をするとマナーが追いつかないことが度々ある。例えば日本だって、フランスのパリでブランド買い占めをしていたこともあるし、物を捨てないマナーだって東京オリンピックに向けて徹底的に国が啓蒙したからであって、その前には電車の中はゴミだらけだしあちこちに痰を吐いたりしてたんだよ」ということで、ちょっと考えを改めたからだ。

 

で、実際に行ってみると、進んでいました。何がって、例えば地下鉄の窓にCMが映像として流れていたり(日本では退屈なトンネルが映るだけでしょ)、支払いはほとんどがクレジットカードかスマホでピッで終わり。また、町中にレンタサイクルが置いてあって、これもスマホをかざすだけですぐに乗れちゃいます。なんだこれ、めっちゃ便利じゃないか。今やGDPが日本を超えて世界第二位、なるほど。ただマナーはやはりイマイチで、歩きタバコからのポイ捨て、そして電車を降りる人を待たずの乗車でぶつかることがしばしば。あと、声でかい。パワーを感じます。

 

今回上海人に聞いてみたいことがあって、それは「あなたは日本をどう思いますか」である。日本ではしばしば中国の反日運動が紹介される。でもそれは政治的なポーズであって、実際は違うとかも言われる。一体現実はどっちなんだろう。すごく興味があったのだ。

 

結果はというと、「特に嫌われてる感はない」という印象。実際に日本語を話せる上海人と交流したのだけど、もはや上海にはたくさんの日本人が住んでいて日本人街もある。共存しているわけだから嫌いとかはないと。もう一人出会った上海人は、日本に行ってみたい!と笑顔で話してくれた。どうやら若者に反日の思いは強くないみたいです。ただ上の世代は嫌いな人もいるとのこと。なるほど。

 

はい、長くなりましたが、こんな感じであちこち行きまして、現地の人と交流した結果、私の世界は広がりました。日本もいいけど世界もいいぞ。いろんな生き方があって価値観がある。そんなことを生身で経験できたことが財産です。息がしやすくなった気がします。

 

なんだか旅のまとめになってしまいました。でも実際に今年を彩ったのは旅なので、これなしに振り返ることはできません。ほんとは写真なんかも載せるべきなのですが、もう年が明けてしまうのでそれはまたの機会に。来年のことは来年書きます。

 

それでは。