中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

ブレイキングバッドシーズン1  第1話の感想

ずっと読書の記録をつけてきたわけですが、ここにきてかなり遅れてアメリカドラマ「ブレイキングバッド」にハマっています。名作とは聞いていたのですが、いや本当に面白い!中毒化してしまうので、毎日1エピソードと決めている次第。

 

で、せっかくならば感想を書いておきたいと思い、新シリーズを始めます。ちなみに実は遠い昔に一度全エピソード観ているのですが、ほぼほぼ忘れているという。。。

 

なお、ネタバレします。

 

さて、では第1話について。

 

登場人物は、主人公ウォルターホワイト、奥さんのスカイラー、そして息子のウォルタージュニア。ウォルターの職業は、高校の化学教師。奥さんは専業主婦で妊娠中、息子は足が不自由で移動に難あり。

 

前半はウォルターのさえない日常が描かれている。

 

彼は以前はノーベル賞に関わるような優秀な研究者であったようだが、今は高校の化学教員。熱心に授業をするも、そんなことは知ったことかとイチャイチャするカップル。観ててイラっとする。

 

アメリカでは日本よりも教員の地位が低いらしく、給料も安い。そのためウォルターは教員の仕事の後、洗車場でアルバイトをしている。レジ係を担当していたが、洗車係がバックれてしまったため急遽洗車をすることに。いやいや洗車をしていると、なんとその車の持ち主が前出のイチャイチャカップル!

「ねえ、聞いてよ!いま誰が私たちの車を洗浄していると思う?化学のウォルター先生よ!あはは!」と友人に電話するカップル。。。屈辱感満載。。。

 

家に帰ると、まさかのハッピーバースデー!今日はウォルターの50歳の誕生日だった。奥さん、息子、そして奥さんの妹夫婦その他多くの人々。しかし、この妹(マリー)の旦那(ハンク)が随分と自己主張強めの麻薬捜査官で、あっという間にウォルターから自分へと周りの注目を引きつけ、自分が麻薬組織を捕まえコメントしている番組を皆に見せ御満悦。主役はお前じゃないんだよ。。。

 

しかしこの番組が、ウォルターに「薬物はお金になる」という気づきを与えてしまう。

 

後日、洗車場で倒れ救急車で運ばれるウォルター。保険に入ってないから早く降ろしてくれと懇願するシーンから、お金がないことが伺える。

 

医者の診断の結果、肺がん。余命は2年。唖然とするウォルター。ここから彼が徐々に道を踏み外していくブレイキングバッドが始まる。

 

ハンクに頼んで麻薬組織を捕まえる現場に同行させてもらったウォルター。そこでかつての教え子ジェシー・ピンクマンに出会う。彼は薬物の売人をすることで生計を立てていたのだ。そこで、ウォルターは彼と組んで麻薬ビジネスをやらないかと提案し、なんとか成立。

 

ってこんな調子で書いていたら日が暮れるので、ここまで。

 

1話の時点でものすごく面白いのは、いくつもウォルターに共感できるポイントがあるからだ。

 

まだ多くを語られていないが、ウォルターは大変優秀な化学者である。ところが今は地位の低い高校教師をやって生計を立てている。ここにまず大きなストレスがあると思う。「俺の居場所はこんなところじゃない。。。」という憤りはずっとあったに違いない。やる気のない生徒に授業して日々を過ごすということは屈辱だったはず。

 

そして、癌の告知。ただでさえこれから子供が一人増えてお金がいるというのにここにきて余命2年。自分が死ぬ悲しみよりも、残された家族のことを思ったに違いない。愛する家族を路頭に迷わせるわけにはいかない。でも高校教員じゃ給料が低い。どうしよう。

 

この2つの問題を一気に解決する方法が麻薬ビジネスだった。麻薬(メタンフェタミン、通称メス)を作っているのはど素人だ。もし化学のプロフェッショナルがそれを作れば、圧倒的なものが出来上がる。しかもこれが高値で売買されるのはハンクの情報からも間違いない。

 

そんなわけで、ウォルターは恐る恐る悪の道に踏み込むのである。なんというか、簡単に彼を非難することができない。

 

1話のまとめをしておくと、いろんなハプニングが重なり、ウォルターは売人を2人殺してしまう。正当防衛とも言えるが、殺人は殺人だ。引き返せなくなってしまった善人ウォルターが、これからどうなっていくのか。

 

毎日1エピソードに抑えるのがすごく辛い。おすすめドラマ。

 

とりあえず1話はこんな感じで。酷い文章だけれど、備忘録として。