42冊目
42冊目。
お金が貯まるのは、どっち!?(2014)
それにしてもお金の本というのはたくさんあるものだ。
元銀行員で人に「貸す」仕事をし、引退後は「借りる」側に立った経験を持つ著者の本。25個に及ぶ2択の質問、さてどちらがよりお金を貯めることができるかを詳しい説明と共に並べられている。
面白かったのは、銀行の捉え方。今まで読んだ本だと、お金を預けても金利低いし、投資関係においては無料相談会なんてサービスを提供しながら実は獲物が来るのを待っている、無料セミナーなんて役に立つ情報は何もなくてただ自分たちに利が多い商品を売って来るだけ。あまりいい描かれ方はしていなかった。
ところが本書では、銀行員に気を遣えという。文字は丁寧に書け、書類の空白は作るな、何度も催促される書類請求だって快く受けろ銀行員は上から命令されたら逆らえないんだ。銀行員だって人間なので、うまいこと好印象を与えた方が自分に利があるよと。生々しい笑。まあそうですよね、世界は感情で動いている。
メガバンクにお金を預けるなという指摘は全く理由がわからなくてワクワクしながら読んだのだけれど、答えは「メガバンクは大手企業や医者などの人間にしか融資してくれない。一方で信用金庫は地元の商店街や自営業者を救うのがミッションなので割合貸してくれることが多い」というものだった。なるほど、そういうことか!個人的に、マイホームも車も大学費用も何もかも大きい買い物はしない人生を歩むつもりだったので全く予想できなかった。人生にはやはり大きなお金が必要な時がある。その時メガバンクは役に立たない。普段から信用金庫にお金を積み立てることで銀行からの信用が溜まり、いざという時にすぐに力になってくれると。ちなみに、メガバンクは1000万預金しても別に〜って感じだけれど、信用金庫だと担当者がつくらしい。
あと著者は持ち家派だった。今まで読んだ本は大体賃貸派だったので、答えは人それぞれなんだと思った。
勉強は面白い。
41冊目
41冊目。
年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち(2013)
年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち (中経の文庫)
- 作者: 伊藤邦生
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/05/13
- メディア: 文庫
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今まで読んだお金の本とはちょっと違う。
お金ってある意味ですごく簡単。だって、収入と支出の算数だから。以上。
じゃあタイトルの言葉はどういう意味かというと、収入が1000万あっても、支出が1000万あったら当然何も残らないよねというごく当たり前の話。一度も大金を手にしたことがない私に取ってはよくわからないのだけれど、人はお金を持つとそれに合わせて生活レベルも上げていくらしい。外食を増やしたり、夜の街に消えたり、外車を所有したり、マイホームを購入したり。さらに子供の教育費に年に一度の家族旅行。。。で、あれれ、お金がないぞ。こういうことが結構起こるらしいのだ。
一方、年収が低くても、普段から節約を心がけ貯金をしていれば豊かになれる道が開かれていく。算数上手。
この本でもお金持ちになる方法はシンプルだ。「給料以外の所得を手にいれる」これに尽きる。もうこれしかないのだ。株やら不動産やらで不労所得を得ることができるから時間が生まれ、お金が得られる。お金持ちは基本的に自分以外のものを働かせてお金を手に入れる。
面白かったのが、この本の投資の勧め。今まで読んだ本は、「負けない投資」を勧めていた。個人向け国債やら、インデックスファンドやら。これらは大きな利益は生まないけれど、リスクが少なく手堅い手段。プロだって本当のところわからない世界なんだから、安心に資産運用できる方がいいと。
ところがこの本は、分散投資を勧めない。それじゃ儲からないからだ。また、とりあえずお勉強のために投資をするという態度も認めない。しっかり勉強して「優位性」を獲得した上でやらないとボコボコになると説く。優位性というのは、自分が他のライバルに比べて優位に立ててるかどうかで、個人投資家がプロに勝つのはまず難しい。しかし一つのジャンルや会社にこだわって勉強すれば、優位性を持てる可能性があるのでしっかり学べと。あちこち目移りするなと。
で、著者は株式より不動産を勧めている。なぜなら株式よりも参入障壁が高く、それでいて素人が多いマーケットだから。なるほど、不動産か。
海外に行った時、不動産経営をしている人間に会ったことがある。彼女は1年のうちほとんどの時間を海外で過ごしていた。働く必要がないのは、不動産からの不労所得があるからだ。いいなあ、すげえなあと思ったものだ。
給料で上に行くのは難しい。できたとしても、その分大量の時間と労力を割いた上での報酬。だからこそ、資産を育てよう
毎日こういう本を読んでいるからだいぶ考えが変わってきた。面白い。
40冊目
40冊目。
お金と上手につきあえるようになる!お金の教科書(2011)
泉正人さんの本。
これはナイスです。1冊でお金の様々な知識が身につきます。
個人的に学びになったのは税金部分。所得税や住民税、社会保険から年金から
基本だけど意外にゆるふわなところを説明してくれている。こういう知識って役に立つ。
ライフプランシートを作ろうというのも面白かった。いつ頃にどんなイベントがあって、それにどれくらいのお金がかかるのかを先に見積もっておくことで計画的な人生を。正直、計画的に生きるということがてんでダメなのだけれど、でも実際に来るものは来るわけだし、何も考えていないといきなりそれはやってきてパニックになって余計な体力も使うので、一度遊びでもなんでもやってみたほうがいいね。
しかし、こうしたお金の知識って本当に学校では学ばないなあと思う。生きていく上で逃げられないことなのに。まあそれは性についても言えるけど。
100冊プロジェクト、5分の2が終了した。楽しくてしょうがない。次は50冊へ!
39冊目
39冊目。
年収200万円からの投資生活(2013)
フィナンシャルプランナー横山さんの本。
先日読んだ山崎元さんの本が私のベースになっている。で、この本はそれに上塗りというイメージで読んだ。毎月分配型は税金がかかるから辞めとくこと、銀行の人のオススメは断ったほうがいいこと、初心者はインデックスファンドがおすすめなど、被るところが結構あった。なるほどなるほど。
面白かったのは、横山さんのリスク管理。万が一日本が破綻した大きなインフレになることに備え、ドル紙幣と金を持っているそうだ。すごいなその準備力。そこまでやる人もいるんだ。何も起きなければそれに越したことはないし、有事の際にもしっかり家族を守れるようにという意識は素晴らしい。重要なことを学んだ。
横山さんはとにかく「まずは貯金!」と念押ししている。貯金をして余裕資金が生まれて初めて投資の段階に入ると。で、投資と言ったって一気にドカンと儲けるわけじゃない、例えるなら自転車だと。歩くよりは早いけれど、自動車ではないと。分かりやすい。
ちゃんと守りのお金をしっかり作った上で、攻めのお金で投資をしましょう。
大事なのは貯金の技術だなと思いました。お金の勉強において基礎は貯金です。俺はそこからだ。。。
38冊目
4月になりました!
38冊目。
挑発的ニッポン革命論 煽動の時代を生き抜け(2017)
先日ダウンタウンの番組にも出演していたモーリーロバートソンさんの本。
はっきり言って難しい。情報量が多すぎる。今年に入って新聞を読むまで世間に全く関心がなかった私にとっては凄まじくレベルの高い書物だった。知識が豊富で普段から情報にアクセスしていればいるほど楽しめると思う。
モーリーさんはいつも日本に警鐘を鳴らす。移民、北朝鮮、大麻、グローバルの波に飲み込まれる日本。。。変わんないとやばいよ。それはもうひとつの本「悪くあれ!」でよりわかりやすく書かれているけれど。
英語を巧みに使えるモーリーさんは国際ジャーナリストとして海外の情報をわかりやすく教えてくれる。でもそんなの、「てめえで読めるようになりなさいや」というね。日本は外国メディアの情報を拾える人材がいなくてアウト。日本で起こったことが世界ではどう扱われているのか。去年のダウンタウンの番組で浜田さんが黒塗りのメイクをし、黒人差別だと騒がれた問題とかね。「いや、日本だとそんな黒人差別メッセージはないから!」と言ったところで、すでにこの世界はグローバル。国際世論というものがある。世界にはどういう文法があるのかを把握しないといけない。
面白かったのが、ポリティカル・コレクトネス疲れという言葉。ポリティカル・コレクトネスとは、つまりは「LGBT大事。移民もイスラムも黒人もみんな大事だよね」という論調。人間は平等ですぞという考え方。今世界は、この考えに疲れてきていると。それは思想家の東浩紀さんも言っていた。
「平等は大事。とは言ってもさ、やっぱりゲイってさ。。。やっぱり黒人はちょっと。。。」みたいに心の奥底で思っていたりして、そこトランプやルペンなどの差別発言がしっくり来ちゃったみたいな。アメリカだけじゃなくヨーロッパでも今、グローバリズムの否定が始まっている。
日本でもきっとそれはあるよね。いや、人間はやはり心の奥底で好き嫌いがあって。私にだってもちろんある。それは争いのタネになるから表には出さないけれど。
私の家族は仲が良くない。たかが10人に満たない人間ですら仲良くできない。そう考えると、70億を超える人類がなんとかこうして成り立っているということは奇跡に感じる。争いが起こることって人として常態なのかもしれない。
まあとにかく、私には難しい本だった。出直して来ます!
投資という考え方
最近お金の本をよく読んでいる。
元々潔癖で臆病なこともあって、お金について考えたり、投資について学ぶことには抵抗があった。なんだか汚い感じがするからだ。
しかし面白いもので、自分の周りの人間が実は投資をしていたことを入り口に、徐々に興味を持つようになった。本を読んでいくほどに、抵抗感は減っていった。
投資というのはつまり、現在にエネルギーを注ぐことで未来からお返しをもらうこと。株式や不動産はもとより、自分への投資である教育や旅などの経験もそれに値する。
そして、お金持ちになるには、自分だけじゃなくいろんなものに働いてもらう必要がある。不動産を持てば不動産が勝手に働いてくれるし、株式を持てばその会社のスタッフが代わりに働いてくれる。
つまりこれ、自分の力がなくてもなんとかなるってことになる。自分に能力があれば自分でやるし、相手の方があるのなら応援すればいい。
なんでこんなことを書いてるかって?
さっき、V6の井ノ原さんが朝番組を引退したにも関わらず多忙というニュースを見た。そんなに多忙なら俺の時間をあげるから、有効に使って分け前をちょうだいなと考えちゃったのだ。もちろんそんなことは出来ないのだけれど。
でもなんというか、そんな考えを瞬時に浮かべられるってのは脳が切り替わってきているんだなと思った。
自分が優秀にならなくても、優秀な人をサポートすればいい。この考え方はこれからの時代いいかもしれない。自分にこだわらなくていいから。優秀な人がいたら嫉妬するのでも潰すのでもなく、応援する。そうすれば日本全体の力も上がっていくんじゃないだろうか。
37冊目
37冊目。
お金持ち入門 資産1億円を築く教科書
- 作者: 土井英司,朝倉智也,伊藤邦生,ウエスタン安藤,太田創,木村昭二,長谷川嘉哉,畑中学,藤野英人,松崎泰弘,柳澤賢仁,横山光昭
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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貯金、投資、保険、不動産など、各分野のプロフェッショナルがお金持ちになるために必要な知識を教えてくれる本。
いろんなことがすっきりした。お金持ちになるステップは簡単。まずは貯金をすること。10万20万じゃなく、300万ほど。んで次に、それを投資に回す。そうすることでお金にも働いてもらえるのでお得。例えば株を買えば、そのビジネスに出資している人間になるわけで、そこでの収益が自分にも入ってくる。自分の仕事+αという構造が出来上がるわけだ。もちろん投資というのはリスクがあるのでマイナスになることもあるけれど。それが嫌なら国にお金を貸す「個人向け国債」を買えばいい。国債に元本割れはないので。
基本的に自分一人が働くだけではお金持ちにはなれない。これが答えですね。だから、もし本当にお金が欲しいなら、経営者だったり投資家だったりにならないといけない。サラリーマンなら株や不動産を所有すること。
他にも、会社を作ることで節税できたりなんだりと、いろいろ技があるみたい。でもそれらは今の私に響かない。まだ必要な情報ではないから。私がまずやるべきことは、資金集めと自分が稼ぐ能力を身につけること。
400ページ近くあってすごく分厚いけれど、文字が大きいので見た目ほどのボリュームはない。貯金が終わったらまた読もう。