中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

49冊目

49冊目。

からだを揺さぶる英語入門(2003) 

からだを揺さぶる英語入門

からだを揺さぶる英語入門

 

 お気に入りの著書の英語勉強本。

 

英語を話すことは恥ずかしい。だから学校の授業でもカタカナ英語で音読してしまう。そんな中、流暢な英語で話す帰国子女。うわ、なんだよあいつ、カッコつけかよ。。。

 

帰国子女に対しての劣等感がそれをさせるんだけれど、実はそれだけじゃない。帰国子女には違和感が確実にある。すごくわかる。何が違うのかというと、身体が違うのである。やたらに顔面の筋肉が動き、ジェスチャーもすごい。この違いに思春期の子供たちは反応するのである。

 

英語とは演劇の言語である。日本語と比べて抑揚があり、話すことが恥ずかしい。だからこそ、からだをチェンジして、「なりきって」話す必要がある。そのチェンジスイッチが、歩くこと。歩いたら人は変わる。猫背から解放されて呼吸が深くなり、歩くことで躍動感を作り出す。英語という演劇言語と座って勉強するという態度は親和性がない。そういえば、外国人教師は日本人教師と比べてやたらに歩き回るではないか!

 

というわけで、英語を習得する際は声に出せ、そして歩きたまえ。メンタリストのダイゴさんも歩きながらの勉強を推していた。物によるが、座って勉強は時代遅れなのかもしれない。

48冊目

48冊目。

ナリワイをつくる(2012)

ナリワイをつくる: 人生を盗まれない働き方 (ちくま文庫)

ナリワイをつくる: 人生を盗まれない働き方 (ちくま文庫)

 

 遠い昔に読んだ本を再読。

 

文庫は2017年だけれど、元の出版は2012年。6年前の本。しかし内容はむしろ今の方がしっくりくるものになっている。

 

前回読んだのは、時代の最先端にいるホリエモンと落合陽一だった。彼らが主張していたのは、専業の危険性であった。これからはブルーカラーだけじゃない、ホワイトカラーの仕事もAIに代替されていく。その時代において、専業スタイルは容易に代替される危険性がある。だからこそ、ホリエモンは3つ肩書きを持てと言い、落合は仕事になる趣味を3つ持てと言う。これからは複雑性が大事である。

 

さて、一方、伊藤さんがこの本で主張しているのは、「会社で健康と時間を差し出し、対価としてお金をもらうスタイルはあまりよろしくない。会社が潰れたら終わりだし、何よりストレスがかかる。仕事で生まれたストレスを、仕事で稼いだお金で解消するシステムはおかしい。もっと自分の頭と体を使って、やればやるほど向上していく仕事をしよう。健康を害さない働き方をしよう。食えない仕事だって複数持てば大丈夫。これからは3つナリワイを持っていると面白い!だいたい江戸時代はみんな副業で生活していた。百姓という言葉は、百の仕事を持つという意味である。要は慣れ。やってみよう!」である。

 

大正時代、仕事の数は約35000。ところが現代は、2000とちょっと。なぜそこまで減少したか。戦後、会社で働くというシステムが一般化し、株式会社日本が誕生したからだ。

 

江戸時代、人々はいくつもの職業を持っているのが当たり前で、それが戦後、みんなが就職という形で生活するようになった。ところが、これからは再び複数の仕事をする時代へと向かっていくと。この流れは面白い。

 

だから、詰まるところやはり、興味を持ったことをどんどんやっていくのが良いみたいだ。ネットも発達しているし、海外に行く飛行機も安くなっているし、モチベーションがある人には良い時代、逆にそれがない人には厳しい時代。

 

自分を解放してどんどん動きましょう!

 

 

47冊目

47冊目。

10年後の仕事図鑑(2018)

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

 時代の最先端を突っ走る二人が未来について書いた本。

 

まだしっかりと生き方が定まらず、フリーターを続ける私。今年中には就職するという答えを一応は出したものの、じゃあどんな職種にするのか。全くわからない。そんな中で出会った本。

 

面白いです。未来を正確に言い当てることなど誰にもできないけれど、しかし時代の最先端にいる二人だからこそ信頼できる情報。よく言われるAIについても語られている。

 

ざっくり一言で言うならば、「好きなことをバンバンやって自分を複雑化し、AIに取って代わられない面白い人間になれ!」ですね。AIの発達により、ブルーワーカーだけでなくホワイトワーカーも職を失っていく可能性があると。その中で、一つの職業だけをやっていることはリスクが高い。だから、掛け合わせる。ある分野で100人に1人の人材になり、それを3つ持てば、100万人に1人になれると。二人ともいろんなことに手を出していて複雑化しているので、AIで代替するのはすごく難しく、あるいはコストが高いので生き残ると。

 

多分だけれど、これからの時代は私にとって追い風なんだと思った。もっと人生を簡単に考えて良い。好きなことをしまくって、発信すること。みんなと違うことが価値になる時代。

 

ワクワクしています。もっと発信しよう。

46冊目

46冊目。

13の未来地図(2018)

13の未来地図 フレームなき時代の羅針盤

13の未来地図 フレームなき時代の羅針盤

 

 最速で身につく世界史を読んでファンになった、角田陽一郎さんの最新刊。

 

やたらに最近AIが仕事を奪うとか、シンギュラリティだとか言われている。

「AIは黒船以上の脅威だ。AIに取って代わられてしまう!」という恐怖があるんだろう。故に書店に行けば多くの未来予想本。例えば、ホリエモンと落合さんの本とか。

 

で、そんな中この本は割と未来を楽観しているタイプのものになる。

 

正直に書くと、思ったよりはワクワクしなかった。ただ、これからはみんながタレントになる時代だとか、大量生産大量告知大量消費の時代は終わり、適量生産適量告知適量消費になるだろうというあたりはなるほどと思ったし、組織がバンド化するという考えが面白い!と思った。

 

スターになれる人は少ないが、しかし案外スターというのは自分に自信がなかったりする。そこを励ましたりそのひとの才能を信じてあげる周りの存在にも価値があると。サンボマスターの山口さんは作詞作曲を担当しているが、では一人で活動できるかというと全くそんなことはなく、彼が不安を抱えながら作った作品をメンバーが褒めてくれるから世に出せるというのだ。そういう「セカンドリエーター」になる道もある。

 

まあざっくりいって、すごく多様な社会が未来なんだと思う。専業で生きていく人は減っていき、みんな何かしらの副業を持つ。学校に行かなくたってネットで勉強できるし、やりたいけど食っていけない仕事は兼業することで乗り越えられる。人口減少が止まらない日本、移民も入ってくるんだろう。こういう傾向は私みたいなフラフラタイプにとっていいことのような気がする。

45冊目と近況

最初に近況を。

 

だいぶ更新に時間が空いたのは、海外にいたからです。せっかくの海外ということで読書は控えて旅を楽しんでいたのですが、アクシンデント発生。帰国が困難になりようやく帰ってきた次第。日本は安全で素晴らしい。

 

はい、ではいつも通りに行きます。

 

45冊目。

科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!(2016)

科学的トレーニングで英語力は伸ばせる! (マイナビ新書)

科学的トレーニングで英語力は伸ばせる! (マイナビ新書)

 

 メンタリストのダイゴさんイチオシ。

 

何カ国か海外に行ってきたのですが、その内の一つがタイでした。

 

タイは現在日本以上に観光客が多い観光大国であり、タイ人は外国人に慣れています。故にフレンドリー、楽しい時間を過ごせました。ところが、日本と同様、英語を話せない人が多い。レストランならともかくとして、屋台の人に英語は通じない。これが結構悲しくて。

 

というのも、タイに長く滞在したために行きつけの屋台というのができたのです。顔を覚えてくれて、私が訪ねるとすぐに同じメニューが出るような、まさに「いつもの!」状態。いいおばちゃんだなあと笑顔でやり取りをするのですが、如何せん言語が通じない。うろ覚えのタイ語でお金のやり取りはできても、タイの生活はどうだとか、日本にきたことがあるかとか、できない。やだ、話したい!

 

ということで、タイ語を学ぶ決意をしました。そこで、この本。あまり時間もお金もない中でさてどうやって勉強したらいいのか。その答えを求めて読みました。

 

結論として、非常にシンプルです。まずは文法をやること。言語学習は実はスポーツと同じ、つまりは技術習得なのです。文法は素振りにあたります。最初は一つひとつフォームを確認し、丁寧に。次第に量をこなせば体が「自動的に」動くようになります。それと並行して筋トレに当たる「単語学習」をする。そうやって基礎力がついたら試合に出る。こんな流れです。

 

もちろん運動部の部活が週1であって良いわけがありません。言語学習も毎日やるのが基本です。これは本田直之さんも言ってました。語学は短期集中がいい。

 

面白かったのが、最初はリーディングとリスニングをやれという教え。ストックがなければ書けないし話せない。まずはインプットに専念すること。実は英語だとみんな学生時代に多かれ少なかれやっているので、ストックがあります。ちょっと会話練習をすれば意外に話せるのです。ところが、当然タイ語は何も知らない。言語の仕組みもリズムもわからない。だからこそ、まずはインプット。

 

ただ、タイ語の文字はとっつきづらくてたまらない。私の目指すは屋台のおばちゃんとのコミュニケーションなので、とりあえずリーディングは飛ばします。代わりにシャドーイング(音声の後に影のようにくっついて発音するメソッド)を使用して短期で耳と口を鍛えたいと考えています。

 

効率的な言語学習をしたい方、オススメです。

44冊目

44冊目。

サービスできないドイツ人、主張できない日本人

サービスできないドイツ人、主張できない日本人

 

これは昔の本だけれど面白いぞ。

 

いっぱい書くことがあるなあ。例えば、ドイツは衣食住で言うと、住が一番強く、その後に衣服、最後にご飯がくる。夕飯はサラダだけ、なんて日もあるそうだ。参ったな。

 

ドイツ人はサービスに向いていない。人の気持ちを推し量ることをしないし、空気も読まない。気が強く議論好き。リサイクルをしっかり行うのは道徳心からではなく 、そっちの方が支払うお金が減るから。合理的ですね。

  

大きいおっぱいが大好きなドイツ人。いやいや、俺も好きだぜ。

 

学校制度も面白い。4年生後半の国語と算数のテストにより、その後の道が3つに分かれる。ギムナジウム、真ん中、そして残念賞。もともと残念賞は職人枠だった。ドイツのマイスター(職人)は社会的位置が高く、敬われていた仕事だった。しかし現在の消費者は安くて質がそこそこなものを選んでしまう。当然廃業に追い込まれる。職人の子供はもはや職人を目指さない。結果、勉強ができない人たちが溜まり場になってしまう。10歳の段階で、しかも国語と算数だけなんて。。。あっちゃー。

 

でもこういう本を読むたびに思うよ、教育って超大事だったんだって。じゃあ俺、大学行くべきだったよなって。だって俺はできたんだから、金銭的にも頭的にも。もったいないことをしたですね。

 

まあそんなこと言ったって時は戻らないのだし、ベターな道を歩んで行くしかないぜ。

 

それにしても、ドイツは面白い。彼女とはエッグスンシングスに行くけれど、本当はあのパンケーキに興味ないのかしら。話も弾まず、めちゃ厳しいツッコミしてくるのかしら。。。怖い。

 

見知らぬ人には厳しいらしいけれど、知っている人にはすごく親切で優しいと書いてあったから大丈夫さ!大丈夫に決まってる!

 

いや、そもそも嫌なら会わないでしょう。相手はジャパニーズじゃないんだぜ。

 

終わり。

43冊目

43冊目。

採用基準(2012)

採用基準

採用基準

 

 一部でちきりんさんの中の人と呼ばれている伊賀泰代さんの本。

 

面白い。これ欲しい。

 

リーダーとは決める人のこと。嫌われても成果を出すために奮迅する人のこと。

 

チャレンジをしない人は成長が難しくなり、チャレンジし続ける人は成長し続ける。やればやるだけ恐怖が消え、楽しくなり、やらないと怖くなる。俺はやらないといけない。

 

決めることは大事です。責任を背負って決断します。そこで問題が発生しても構わないし、むしろ問題を明らかにするために決断する時だってあるくらい。問題がわかったら一歩前進、あとはひたすらに問題解決に努めてください。終わり。

 

いい本なので後でじっくり読みたい。買いです。