中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

銃社会

記念すべき10冊目。
「知ってても偉くないUSA語録」

知ってても偉くないUSA語録

知ってても偉くないUSA語録

 

前回読んだシリーズの続編。2012〜14年の内容。

 

今回一番興味深かったのが、アメリカの銃事情だ。

 

アメリカにおいて自動車は登録制だが、銃は違う。警察と軍隊以外に、市場にはたくさんの銃が出回っている。精神障害者でも犯罪者でも買える。アンビリーバボー。

 

ミシガン州では、病院やスポーツ観戦に銃の持ち込みが認められている。ミズーリ州では酔っ払った状態でも所持オッケー。これってすごく怖くないか。いや、むちゃくちゃ怖い。銃は規制した方がい、日本と同じように持てなくした方がいいじゃないか!

 

しかしアメリカ人はそうは考えない。銃乱射事件が発生しているのだから銃規制の方に流れてもいいはずなのだが、むしろ銃規制に反対の人が増えている。アメリカ人の思考として、危険だから無くそう、ではなく、危険だから所持して自分たちの身を守らなくては!になるらしい。ふーむ。

 

アメリカで大きな力を持っているのが、NRA(全米ライフル協会)である。彼らの票を獲得することが選挙の結果を左右するので、銃規制に賛成することは容易ではない。そもそもアメリカという国は、イギリスを武力で倒して成立した国。もしも悪い政府が生まれれば、国民で潰すのだと考える国。無くならないでしょう。

 

それにしてもアメリカという国は本当に多様な意見があるなあと読んでて思う。もちろん日本にだってあるんだろうけれど、なんというか、そんなに顕在化していない。あまり主張する国民性でもないし。アメリカは訴訟社会だと聞いたことがあるけれど、納得だ。一度もアメリカに行ったことがないちょっと本を読み始めたくらいの私には正直、「めんどくさそうな国」という印象。

 

アメリカ人といろんな話題を話してみたいなあ。結構ヒートアップしそうだ。こちらに悪気がなくても差別的な発言や、宗教的にNGなことを口走るかもしれない。日本はクリスチャンでもないのに教会で式をあげたりクリスマスを祝ったりとゆるゆるだけれど、欧米はそうはいかないから。

 

今年中に行けたらいいな。