中村の読書日記

読書を中心に、徒然なるままに

会話力

11冊目
すごい「会話力」

すごい「会話力」 (講談社現代新書)

すごい「会話力」 (講談社現代新書)

 

私はすごくおしゃべりが好きだ。会話こそが幸福の源泉だと思っている。カラオケとかボーリングとか行っても、あまり面白いとは感じない。そんなことより、俺は君とゆっくり話したいんだよ!

 

先日も、1年ぶりに会った知人と8時間もカフェでおしゃべりを楽しんだ。さすがにそこまでやると脳が疲弊する。でも、心地よい疲労だ。最近は本を読み始めているので話すネタも増えて、とても素敵な時間を過ごせた。

 

そんな私が手に取った本。すごい会話力、良いタイトルだ。是非とも習得したい。

 

面白いなと思ったのが、「オープンバディ」を勧めていたこと。体から無駄な力を抜き、笑顔で上機嫌、テンポよく行こうと。確かにこれはすごく大事で、その人に不機嫌な空気が蔓延していたらもうそれだけで私は興味を無くす。上機嫌の人って得だよなあと思う。

 

会話ってのは主に、経験知と新情報によって成り立っている。だから面白い会話をしたければ、人生経験を豊かにすることと、情報を増やすことにある。確かにその通りだなと。モースの「贈与論」も引用していて、要は相手から情報をもらっているだけでは良くない。自分もちゃんと返礼しなさいと。ないならないでしょうがないが、誠意を尽くしてリアクションを良くしようと説く。わかる。リアクションってすごく重要だよね。話を支配しているのは実は聞き手で、そのリアクション云々で話も変わってくる。聞き上手な人って圧倒的に不足している感覚だから、みんなそこを目指せば大人気間違いなし!

 

ある程度まで収入が増えてくると、それ以降は幸福度が上がらないというデータがある。面白いね本当にそうなるのかね。で、上がらなくなった幸福度をどう上げるかと考えたとき、会話こそがそれを担うと著者は主張しているんだけれど、なるほどなあと。会話は面白い。古代ギリシャ時代の人たちは、奴隷制度で生活に余裕があったので、あちこちで議論することを最高の喜びとした。人は話すことが好きなのだ。気も晴れるし。

 

人生とはネタ作りだ。面白いことをしよう!